PCリサイクルワーキンググループってなに? (1998年Open当時のホームページでのよびかけ)
- 君たちは何者だ?
- PCリサイクルワーキンググループとは、ひとことで表現すれば、「もう古くなってあまり使われていないPCをどっかで利用できないかなぁ?」ということを考えている団体です。
もともと、学校の先生が、 「学校って予算もないし、新しいものはなかなか買えないんだよね。今、学校にあるものだけでは、教育に利用するには台数も少なすぎるし…」と考えたところに端を発しています。発端がそういうところにあるので、「まだ使えそうなコンピュータをちゃんと使える形にして、できるだけ教育・福祉関係機関に使ってもらおう」ということを中心に考えて活動しています。
- インターネットの一般化が進むにつれ、学校教育の現場でも「インターネットを利用した教育・情報社会に対応できる教育」というものを模索している教育者の方が大勢おられます。
コンピュータ自体がそれほど歴史があるものでないことに加え、インターネットもまた、人間の歴史に比べればとても歴史があるとは言えません。しかし、インターネットの利用は年々増加し、現代社会にさまざまな影響を及ぼしはじめています。
そんな中で、教育の現場においては物質的な資材不足もさることながら、知識的な資源不足でもあります。「コンピュータをちゃんと使える形」ということばには、そういった知識的な部分も含んでいます。
- 何をしようとしている?
- 「これはリサイクルではない、リユーズだ」我々の活動は廃品回収ではありません。「リサイクル」という言葉には、製品を分解して再資源化し、新たな製品をつくり出す原料にする、という響きがあります。
ですが、我々がやろうとしていることは「リユーズ」です。つまり「形や機能を保ったまま再利用しよう」ということです。 企業や個人から提供される古いPCを購入する予算のない団体へうまく廻す仕組みを作ろうとしています。活用する知識のない人達へ、うまく使う方法を伝えようとしています。そしてそういう活動を行なう我々の技量や知識向上を求めています。
が、リユーズの流れを作るにあたり、解決しなければならない問題がたくさんあります。たとえば、 ・だれかが我々に古いPCを提供してくれるには、どういう手続きが必要なの?
・使ってもらう団体にはどういう形で使ってもらうの? ・ソフトウエアは使用権があるよね?・集まりすぎたらどうしよう? ・本当に使えないものが出たらどうするの?
このような問題を、一つずつ解決して行こうということも、我々の活動のひとつです。 本音を言えば、「そういう古いコンピュータだって、ほら、ここをこうすれば、まだまだ使えるじゃないの」ということが好きな人達の集まりであることは否定しません。
正直なところ、活動の筋道がまだきちんとできているわけではありません。「好きな人達の集まり」という部分を脱していない、と思われるかもしれません。しかし、「それぞれが楽しみながら、自分と社会が楽しいほうへ」という姿勢は持ち続けていきたいと考えています。
- 今なにしてる?
- 毎月、第2木曜日を基準に、月々の例会を行なっています。現在最も多く行なわれるのは、「PCをよりよく使えるものにするための機器整備」かもしれません。
また、自由に使えるソフトウエア、ということと、インターネットへの接続、ということにとてもよくマッチする「PC-UNIXの利用法実践」も盛んに行なわれています。
新聞等で報道されたことにより、いろいろな人からの問い合わせもありました。そんな中で、少しずつ活動の方向を固めている最中です。 すでに再利用PCの利用希望もいくつかあり、そのためのいろいろな問題を具体的に解決していかなければならないようです。
今後、問題毎に解決に当る役割を決め、「PCリサイクルのうまい仕組み」を作っていけるといいと考えています。
- なんか興味あるんだけど?
- PCリサイクルワーキンググループの活動に興味がある方は事務局までご連絡ください。 毎月の例会に飛び入り参加も大歓迎です。例会は毎月第2木曜日「北野台中学校・コンピュータ実習室」を中心に行なわれます例会のあとは、いつも懇親会を行ない、楽しい笑い声が飛び交っています。